腸内フローラde健康ラボ

腸内フローラの力

2017年10月31日掲載

Vol.02 腸内フローラ、美肌をも左右する

「痩せたい」
「肌をきれいにしたい」
そんな思いを抱く人は多いと思います。女性誌では、毎号のように関連記事が特集されます。
そして、美肌やダイエットなども腸内フローラを整えることが有効という話題は出てくるのですが、ここではその科学的な背景についてご紹介しましょう。

まず、美肌について。便秘になると肌の調子が悪いという経験がある方は少なくないと思います。便秘は、腸内環境が悪化した時に表に出る症状の一つなので、ここでは特に、腸内環境が良くない=便秘と考えてみることにします。
便秘になると、肌が荒れるという経験がある方が多いにもかかわらず、これまで、「便秘と肌荒れに関係がある」ということを科学的に証明した研究は、実はほとんどありませんでした。
しかし最近、そこに一定の答えを出した研究成果が発表されました。それによると、便秘になって腸内環境が悪化すると、フェノール類という物質が腸内に増え、それが血液などを通して皮膚に到達し、肌の正常な発育を妨げて、肌荒れの原因になるというのです。
フェノール類というのは、腸内の〝悪玉菌〟ウェルシュ菌などが産生する物質です。ウェルシュ菌はもともと腸内フローラのメンバーで、腸内フローラのバランスが取れている時には、目立った影響はありません。ところが乳酸菌など〝善玉菌〟が減ることによって必然的にウェルシュ菌の勢力が増し、いろいろな悪影響が出てくるのです。

Vol.02 腸内フローラ、美肌をも左右する
Vol.01 腸の健康が体全体の健康とつながる理由