腸内フローラde健康ラボ

菌は生きもの

2017年8月22日掲載

全長約1.6m!の大腸

大腸の内視鏡検査を受けたことのある方なら、この画像にも馴染みがあるかもしれません。
表面は、薄い粘液で覆われていて、腸の粘膜を守る役目を果たしています。
長いという印象の腸ですが、実は、長いのは小腸のほうで、6mもあります。小腸では、食べものを消化し、栄養素と水分を吸収します。
大腸は、小腸で消化しきれなかった食べかすから、さらに水分を吸収するとともに、「便をつくる」という大切な役割があります。
また、100兆もいる腸内細菌ですが、胃から小腸の上部(十二指腸)には、非常に少なく、乳酸菌やビフィズス菌といった〝善玉菌〟は、小腸下部から大腸に最も多くすんでいます。また、大腸には嫌気性菌(酸素を嫌う)が多くすみついています。

ちなみに、おならは、食事の時に口から入った空気と、そして腸内細菌が腸内で物質を分解した際に発生するガスが主な構成要素。健康な人では1日0.4〜1.5Lと言われています。
サツマイモなど、食物繊維の豊富なものを食べるとおならが出やすくなりますが、これは腸内細菌が〝好物〟をたくさん、分解して、ガスがたくさん発生したからです。
では、口から入る空気は、無臭なのに、どうして臭いかといえば、こちらは腸内細菌の中でも〝悪玉菌〟が作りだしたアンモニアなどのニオイによるもの。つまり、あまり臭くないおならが出るのは腸が健康である、ということでもあります。

ある調査では、日本人が一生に食べる食材の合計は32.9tとも言われています。一生のうちに、それだけの食材が腸を通り、そこには約100兆個の腸内細菌が〝暮らしている〟というわけです。
私たちの体の中に、別の世界が広がっているようですね。

乳酸菌と一緒では“生きにくい?”大腸菌
ビフィズス菌に圧倒されるO157
全長約1.6m!の大腸