腸内フローラde健康ラボ

乳酸菌、宇宙へ行く
腸内フローラのすべてを知るための本

健康と腸内環境の密接な関係が明らかに!
カギを握る腸内細菌と乳酸菌について、最先端の科学情報で解説

「腸内には、およそ1000種類約100兆もの細菌がいる…。」
10年前にこんな話をしたら「気持ち悪い!」と言う人が多かったかもしれません。しかし、今や、腸内細菌が私たちの健康と大きく関わっていることが明らかになり、細菌と健康について、あちこちのメディアで取り上げられるようになりました。

腸内細菌の代表格である乳酸菌やビフィズス菌などの有用菌は、「善玉菌」と呼ばれて注目を集めます。その後、DNAや遺伝子を詳しく知るための研究が進み、腸内細菌の性質や振る舞いを検証できるようになると、腸内に常在する細菌で構成される「腸内フローラ」が、宿主である私たちの健康、ときには知的作業にまで影響を与えることが明らかになっていきました。

わずか10年の間に、腸内細菌は体と健康の「ヒーロー」となり、「腸内フローラ」は大ブームとなったのです。このような過程を経て、2017年には、ISS(国際宇宙ステーション)に滞在する宇宙飛行士が生きた乳酸菌を継続的に摂取した場合、免疫機能及び腸内環境にどんな影響を与えるかを調べる世界初の研究が開始されます。これは、病院もなく医師もいないという厳しい環境においても、健康を守るための究極の「予防医学」として、腸内フローラが注目されたことを示すものです。

内容はファクト(科学的根拠のある事実)そのもの
こうして究極の「予防医学」の鍵を握る存在として期待されることになった以上、腸内フローラのすべてを知るための本が必要だろうと企画されたのが『乳酸菌、宇宙へ行く』(文藝春秋刊)です。タイトルはSF小説風ですが、そこには、乳酸菌が宇宙での研究対象にまでなっている理由や背景について、歴史やメカニズム研究など、さまざまな角度から科学に基づいて述べたいというコンセプトが表れています。内容は決してフィクションでもミステリーでもないファクト(科学的根拠のある事実)そのものです。

本書は、「腸内細菌とは」から始まって、腸内フローラの意味や健康に与える影響、プロバイオティクス研究の将来像など一貫性を持った、流行にとらわれない内容が大きな特徴となっています。

とにかく乳酸菌やビフィズス菌はすごい!――といった表面的な解説ではなく、それらの根拠となる仕組みや新たな知見を理解するために必要な、「なぜ、どうして」といった基本的なことから、少し踏み込んだ専門的なことまで、丁寧に、そして正確に解説しています。

もちろん「読んで得する」情報も満載です。なんとなく健康にいいと思っていた乳酸菌飲料が、「なぜ、どのように」腸内環境に影響を与えているのか、また「いつ飲むのがいいのか」など、すぐに実践できる情報も満載の一冊です。

『乳酸菌、宇宙へ行く』
編者:ヘルシスト編集部
発行:文藝春秋
定価:1500円(本体)
体裁:四六判上製
総頁:240頁
本書の内容  <目次より>
●ようやく見え始めた腸内細菌の「姿」
●メタゲノム解析で急展開した腸内フローラ研究
●赤ちゃんの腸内細菌はどこからやってくる?
●見えてきた日本人の腸内フローラ「標準値」
●有能な乳酸菌の性質とは?
●乳酸菌は生きて届かないといけないの?
●乳酸菌飲料はいつ飲むのがいい?